映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』のキャスティングの最中、プロデューサーの頭を悩ませていたのは、「この作品の母親役みたいなクソ難しい役を引き受けてくださる役者さんがいるかどうか」でした。たしかに、なかなかいそうもない気がいたしました。
原作のご感想として、「あんなひどいお母さん、許せません!」と、母を非難する言葉をあまりにもたくさんいただきましたし…
「歌川さんはあんな親を許すべきではなかったのでは」「許さなきゃいけないというプレッシャーですか」「許すことが必ずしも正しいわけではないと思います」というお言葉も、たくさんいただきました。
逆に、「あんなお母さんを許せるなんて、歌川さん、神ですか」ぐらいのご感想をいただいたことも。
作品が一人歩きするって、これですか…的な思いを抱くこともしばしばありました。
虐待にしろいじめにしろ被害者の自己イメージを叩き潰す行為であり、一度叩き潰されたら再構築するには何十年もの時間がかかったりします。ですが、出世すれば・金持ちになれば自己イメージが補強されるような時代ではない昨今、再構築しなきゃしょうがなかったりもするのです(再構築する方法は本当に人それぞれですが、私の場合は母との関係を築き直すことにチップを張ったわけです)。
ジタバタと足掻くワタクシに恩人達が、どんな言葉や接し方で支えてくれ、気づきを与えてくれたのか…そこを当事者にも当事者じゃない人にも伝えたかった。「怨みの本」を書きたかったわけではないし、「アタシ、グッジョブでしょ的な本」を書きたかったわけでもなかったのです。受け止め方はそれぞれなので、伝わらなかった人もいらっしゃるのかもしれません。
本を出してからも、ずっと…。
どうやったらそれが伝わるのかを考え続けているのでございます。
さて、やがて「吉田羊さんが出演をOKしてくれた」という知らせが、ワタクシの耳に届きました。あんなに演技力のある役者さんに演じていただけるなんて…まさに、願ってもないことだったのでございます。
撮影現場では、その迫力にただただ圧倒されておりましたが…
はじめて試写を拝見したとき、「この映画の母親役」として、どう演じたら成立するのかを、吉田羊さんが考え抜いて演じてくださっていることが、原作者のワタクシには如実に伝わってきました。
さらに、昨日リリースされた吉田羊さんのインタビュー記事で、母親役としていかに悩んだか、それからワタクシが原作を描こうと思った気持ちにまで深く理解して撮影に臨んでくださったのを改めて拝読し、心から、心から、感動を禁じ得なかったのでございました。
吉田羊さんのインタビュー記事です。
みなさま、是非お読みになってください☆
吉田羊さん💫
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11月16日から新宿ピカデリー、シネマスイッチ銀座、イオンシネマほか全国公開🎬
歌川たいじ 御法川修 大谷洋介 太賀
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コメント
コメント一覧 (10)
吉田羊さん。
素晴らしいです。
インタビュー記事読んでるだけでも
なんか感動しました。
最初は作品自体を、そして
何回も観て色んな視点で楽しみたいと思いました‼️
本当に、吉田さんも太賀さんも、素晴らしい俳優さんですねぇ~。
「当事者を救うことはできない」という現実認識の上に立って、周りの人たちへの働きかけの重要性を感じておられて・・・それって、とても深く、大切な感性だと、思います。
結構見極めに自信があったのでショックですわ( ; ; )
吉田羊さんのインタビューで虐待について深く理解し、言葉を選んで発言されているなぁと感動しました。
数年前にドラマ「愛を乞う人」で主演女優さんが「名前をつけたのは母親だから虐待にも愛があった」とまとめていたのが私はどうしても納得出来なかったんですよね。
母になり大変さもわかったのですが、母親という生き物のずるさ、狡猾さもとてもよく分かって、サバイバーなのに産んでしまった自分は全力で気を付けて行かなければイカンって思っていたので、羊さんの考えに共感しました。
解決の仕方って一つじゃないし、正解もないけれど、色んな人がこの映画をみて虐待について考えるきっかけになったらいいなと私は思っています。
少し前 「あに いもうと」だったけな?大泉洋さんと宮崎あおいさんの
ドラマに出演してる 太賀さんを拝見しました。
それ以来ファンになりました。
顔が どストライクでタイプです。
太賀さんのファンクラブに 加入したいです。
うたさま ツレさま お身体ご自愛ください。
だいぶ前だけど カータン様のBLOGにも 歌川さんの新刊の
感想が記事になってましたよ。
傍からは、とても仲良しとか幸せそうに見えている人たちが、
実際はそうじゃなかったり、私も逆に周りから良好な関係と
見られたりすることもあって、戸惑ったりもします。
お母さんはもういらっしゃらないけど、うたちゃんが自分で
納得して、お母さんとの関係を築けたということが
羨ましいし、お母さんもきっと喜んでいたと思います。
映画の試写会の抽選、当たりますように。
まぜごはんのイベント、万が一キャンセルとかあったら、
追加募集ないでしょうか?
食べたいです・・・。
自分の人生を世間にさらけ出すのって、凄く勇気のいることだと思っております。
うたさんも、ツレちゃんもお会いして、とてもステキな人柄だと感じ、益々ファンになりました。
でも予告の時点でじわっと泣いてしまう。
私も似たようなケイケンがあり同じように母と色々あって仲良くなれて。
だから思い入れが他の映画とは違う感じがする。
私も幼少の頃色々あったけど今は母と仲良くなれて、とても幸せで晴々しい気持ちです。
なので共感できる所がいっぱいありそうで楽しみです!
観に行く際はボロボロ顔が崩れるほど泣いてしまいそう。
ポケティいっぱい持って観に行かなくちゃ!
母といっても継母で、私は父の連れ子です。(産みの母は私が2歳で死別)
物心ついた時から今の継母なので、私には母なのですが、弟、妹ができてから何かにつけて差別されてきました。(中学までは継母と知らなかったのでなぜ、私だけ母からの待遇が違うのかわかりませんでした。)
中学、高校ととにかく苛立ち、母と話すのも嫌で、だんだん悪さばかりするようになり、余計継母に嫌われていきました。
でも、大人になり自分も結婚し、母になりすると今のままの関係じゃダメだと何故か継母との関係改善を試みましたが…未だに母にはなってもらえません。
このまま諦めようか…私には死んだ母親だけだと諦めようかと思いもしましたが、やはり諦められず、歌川さんの本を読んでもう少し継母に寄り添ってみようと思いました。