作家・中村うさぎさんは、ゲイと結婚なさったり、美容整形を有言実行なさったり、すげぇと言わせる伝説をいくつもお持ちの方ですが…

$【漫画】♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です-1

新宿2丁目によくいらしていて、ワタクシとも親しくお話ししてくださいます。ワタクシの焼いたケーキも「おいしい~」と言って召し上がってくださいました。カワイイおねいさんです。

$【漫画】♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です-2

しかし、油断してなりません。つい先日、うさぎ先生がAKBのコスチュームみたいに見えるお洋服をお召しになっていたので

$【漫画】♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です-3

「うさぎさん、エーケービーみたいじゃん」
と、はやしましたところ…

うさぎ先生は

「あたしはセーケービー(整ー形ー美ー)だよっ」

と、叫んで、その場にいたゲイ全員を破水させたのでございました。

$【漫画】♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です-4




そんな、あなどれないチカラをお持ちの中村うさぎ先生が、「ツレちゃんに逢いたい」の感想を寄せてくださいました。全文掲載いたします♪

「ツレちゃんに逢いたい」の感想 中村うさぎ


この本を読んで、正直、泣きそうになっちゃった。人に泣かされるのが大嫌いだから、頑張ってこらえたけど、かなり危なかったよ。

読んでるうちに、自分と夫の事をいろいろ思い出したんだ。うちの夫はゲイで、私たちは結婚して13年目になる。最初は軽い気持ちで入籍したけど、一緒に暮らしているうちに、そんな軽い気持ちじゃ済まないような事がたくさん起きた。そのたびに、オロオロしたり、腹を立てたり、泣いたり泣かれたり、迷子になった子どもみたいにパニクって右往左往してきたよ。

一緒に生きて行こうね、という約束が、こんなに重いとは思わなかった。こんなに勇気が必要で、こんなに面倒臭いとも知らなかった。そして同時に、こんなに尊い約束だって事にも気づいてなかったよ。
ねぇ、「愛」ってホントに、しょっちゅう見失ってしまうよね。ちょっとした事で、私たちはすぐに愛を見失い、相手を見失い、自分を見失ってしまう。
どうしてだろう。こんなに気をつけてるのに、なんでいつもいつも、大切なものを見失っちゃうんだろう。
それはきっと、私たちが、自分で思ってるよりずっと愚かで弱い生き物だからなんだね。そして私たちは、大切な何かを見失って探し回って連れ戻すまで、自分の弱さや愚かさに気づけないんだよね。

歌川さんの本を読みながら、私はあれやこれやと様々な事を思い出し、その時に気づけなかったたくさんの事に気づいた。そうか、私たちが通ってきた道には、いろんなものが落ちてたんだなぁ。歌川さんが教えてくれなかったら、うっかり踏み潰して歩いて行ってしまうところだった。
だから、この本に出会えた事を、私は猛烈に感謝してるよ。この本を描いてくれた歌川さんにも感謝してる。
ありがとう。私もいつか、龍になりたい。滝の上にかかる虹を越えて、どこまでも昇って行きたいよ。そこにはきっと、ひとりでは辿り着けない場所があるんだね。



読んでくださった方からいただいたメールは、どれもご自身のドラマや想いを熱く語ってくださっていて、涙なしには読めないぐらい感動的なのでございます。ものすごくご紹介したいところなのですが、私信としていただいたものなので、がまんします。




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