昨年、出版社の児童書担当の方から、「『母さんがどんなに僕を嫌いでも』のテキスト版を、小学校高学年生から中学生向けの児童書として書いてくれないか」というお仕事のお話をいただきました。

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以前から「絵はヘタ(苦手)だが話には感動した」というご感想をいただくことが多く(いわゆる上手な絵であの話が伝わるかといえばそうでもないと思うので凹みはしませんでしたが)、どなたかのブログに「高校生の娘に読ませようとしたら絵が無理と言って読みませんでした」と書かれていたりもしたので、テキスト版を作ることに異議はありませんでした。

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なのですが、ご担当の方は児童書のプロとして、「おもに学校図書などに置いてもらう本なので、同性愛に関する記述はしないほうが、各所に行き届きやすい。検討してほしい」と、おっしゃいました。

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ちょっと考えてしまいました、ワタクシ。

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いままでワタクシは、あらゆるところでゲイであることを隠さずに活動して参りました。LGBTの権利を声高に叫ぶよりも、ただ、ゲイであることを隠さずに活動を続けていく姿をあらゆる人に見せていくことが、ワタクシなりの人権活動だったのでございました。

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それを、ワタクシが同性愛者として生きてきたことを書かないとなると、なんか、いままでの自分を裏切るような気がしたのでございます。

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そんな、ある日。スーパーからの帰り道で、お母さんが10歳ぐらいの男の子をお叱りになっていらっしゃるのを見たのでございます。

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「その場でかばってあげられなかったのは仕方がないかもしれないけど、お母さんや先生に○○くんがいじめられてかわいそうと、知らせてほしかったな」と、お母さんはおっしゃっていました。

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男の子はおもむろに、どこかのオトナが言うような台詞を口にしたのでございます。

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するとお母さんは、まさに「子育て」とか「教育」の最前線の現場で闘っている人の言葉だなぁという発言をなさったのでございました。

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お母さんの言葉自体は、賛同する人もいれば、そうでない人もいるのでしょう。しかし、間違いなく現場で闘っている人の言葉でした。あんなふうに闘っている人を目の当たりにして、自分がゲイであることをちゃんとわからせたいという自分のこだわりが、ちょっとちっぽけなものに思えてきたのでございます。

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この本には、同性愛のことまで語らなくても、伝えたいことがたくさん詰まっています。それによって、希望を見いだしてくれる子が少しでもいるならば、それだけでも精一杯に行き渡らせてゆくことのほうが、この話の使命としては大きいのではないかと思えたのでした。

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かくして、今年の春先は「やせる石鹸」と同時進行で、もう一本の原稿を走らせておりましたワタクシ。児童書ならではの制約もたくさんある中、「自分の表現にこだわるより、小中学生に伝わる言葉で」を努力目標に書きました。

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『手記 母さんがどんなに僕を嫌いでも』という書名で、ワタクシが出す本としてはちょっと地味な存在になるかもしれませんが、10月下旬にリリースされます。たくさんの子どもたちに、「いじめや虐待の傷を乗り越えさせてくれたものはなにか」というオジサンからのメッセージが伝わりますように☆

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