2年間、脳みそが筋肉疲労でびろんびろんになるぐらい集中して書いていた新作小説「花まみれの淑女たち」ですが、ようやく最終ゲラチェックが終わりまして、ほぼほぼ手離れしました。いままで激励してくださった皆さま、有り難うございました。
この小説を書いている間に何度も頭をよぎったのは、2012年に「デンデラ(浅丘ルリ子さん主演)」という映画を見たときのショックでした。
登場人物がほぼ全員、おばあさんという映画です(以下、「デンデラ」のネタバレがあります…レビューにもさんざん書かれていることなので、もう書いちゃいます)。
いづれの御時にか、草笛光子さん演じる三ツ屋メイは70歳となって、姥捨て山に捨てられます。
死んでたまるかとばかりに彼女は木を食べ、火をおこし、生きのびます。
そして、捨てられたおばあさんを次々と助け、村を作り、自分を捨てた故郷に武力をもって復讐しようとするのです。
ここまでは、ノリノリで見ておりましたワタクシでしたが…
途中から、思わぬ展開…おばあさん達の村は一度も故郷に復讐することなく、クマによって壊滅させられてしまうのでした(熊の生態はほぼ無視されていた)。
ワタクシは、膝から崩れ落ちました。
もとよりワタクシは、おばあさん達が集団で大暴れする話を書きたいと思っておりました。
年金で家賃も特別養護老人ホームの利用料も払えなくて、あちこちの施設をショートステイしながら漂流している後期高齢者の方々がたくさんいます。また、邪魔者扱いされたり尊厳を奪われる高齢者の方々も大勢います。
それが将来の自分の姿かもしれないと思うと、若者だって年をとることに全くいいイメージを抱けません。
ワタクシは、
自分たちの特技を活かして経済的にも精神的にも自立、崖っぷちに追いやられた高齢者の方を次々と助け出し、それによってますます事業を拡大したおばあさん達の話を描こうと思いました。
おばあさんらしからぬ行動をとったり、逆におばあさんであることを武器にする彼女たちは、社会の巨悪と対決します。
弱者にだって尊厳があることを軽視し、若者に「頑張ってもどうせダメなんだ」と思わせることも平気な魑魅魍魎たちと、おばあさん戦士たちが戦います。
そんな姿が主人公(30代前半)に希望を与え、彼女が抱える問題に突進する勇気を注入する…
そんなお話が書けたと思っています。みなさま、どうぞ、お読みになってくださいませ。宜しくお願いいたします☆
ちなみに、発売日の8月30日以降、全国のあちこちで読者さんとお目にかかるイベントやサイン会を行おうと思っています(ブログには書けない映画のウラ話なんかもしたいしね♪)。日程が固まったらお知らせします。皆さまとお目にかかれるのを楽しみにしておりますです☆ ぜひ、お越しになってくださいませ。
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これは、くろ丸です。
よろしければ、こちらもどうぞ。
これを読むと、「やせる石鹸」のときよりだいぶ落ち着いて小説が出せるカンジになったなぁと思いますw
小説のハードル(2015年8月28日)→
8月25日(土)、26日(日)金沢で講演会に登壇します。
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「新版 母さんがどんなに僕を嫌いでも」発売中です☆
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2018年秋に全国公開の映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも(歌川たいじ原作)」関連のコンテンツは、こちらからご覧くださいませ。記事を見る→
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コメント
コメント一覧 (16)
ウタちゃんのマンガも大好きだけど
小説の言葉選びの美しさ展開の素晴らしいリズムに高揚が抑えきれません
ホントにウタちゃんは天才だ♡って思います
新刊2冊に映画♡♡♡
サイン会にも是非参加したいので
予告は早めにお願いします(*・ω・)*_ _))ペコリン
不定休の為届けを出して休むので-(*ˊᗜˋ*)-す。
新作、概要聞いたときからワクワクしてました。楽しみにしてます!
今、難病指定も貰えず
杖になってしまいましたが
あらすじ?だけで元気を頂けました
・:*+.\(( °ω° ))/.:+
楽しみです!!早くご本でないかなー
(*・ω・*)wkwk
先日、母(68歳)が「この先、夢も希望も何もない。」と言いました。
家庭の事情で貯蓄もなく、父が定年になりました。
ローンもあり、介護の必要な身内もあり、退職金もほぼ無く、ボーナスもなくなり今後の収入はだいぶ減ります。
支えようにも嫁ぎ先にも高齢者を二人抱えて、自分達もいっぱいいっぱいです。
だから、情けないけれど、その言葉を とっさに否定してあげられなかった。
でも、歌川さんの小説で気持ちを前に向けられそうです。
希望っていったら大げさに聞こえてしまうかもしれないけれど、ひとつ楽しみができたことは、私にとってやっぱり希望です。
大変なご苦労を乗り越えて形にしてくださってありがとうございます。
・・・マダム達の年齢に当たる母は、視力も弱くなっていますから、小説やPC画面を長く見るのは大変です。 ドラマ化されたら嬉しいので、そうなるよう陰ながら応援しています!
待望の「母さんがどんなに僕を嫌いでも」
が届きまして、あらたに読み直しました。
帯にも堂々たる、映画化の文字!そして吉田羊さんと太賀さんの写真が!前版と同じく糸井重里さんの胸に突き刺さるコメント☆
おめでとうございます。嬉しかったです。
秋公開の映画見に行きます。
歌さんのセクシュアリティーを通じての新しい扉、表現者としての一つの形、パイオニア的生き方、は どんな方に大きな希望とヒントになると思っています。私も随分救われた本でした。
そうですよ、ねぇ~!
若者に希望が与えられる年寄りに、なりたいものです。
その為には、自分も希望を持たなくては・・・ねぇ~♪
そんな一助にも、百助にもなる小説のような、気がします!
とりあえずは、お疲れさまでした~!
みんな歳をとりますね。
不安ではなくて、それもまた良きこととして思い描いて、歳をとっていきたいです。
歌川さんの小説から、希望や強さを得たいです。
50を過ぎておばあさんとして生きるってどんな感じだろうと少し自分の事として思いを巡らせるようになりました。
痛快で繊細な物語でしょうか。楽しみです。
今度心斎橋に来られるのは、仕事でいけないので(ToT)
新作小説「花まみれの淑女達」、読みたくて思わず 密林に注文しましたが、歌川商店に注文するんでした、早まってしまいましたf(^^;
私は、「デンデラ」の原作を読みました。でも、映画DVDも見てみたいです((^^)
すっげえ人生最後まで現役組の婆ちゃんの話、いっぱい持ってるけど、ケアマネ守秘義務で言えないの、残念。
きっとまた元気をもらえる( ´ ▽ ` )
老後には、わからない不安があります。
子どももいないし。
いても頼れるかわからない時代だけど。
そんな中パワーもらえる本!!
早速予約しました😆⤴️⤴️⤴️
30キロ台の体重であろう小さなおばあさん達がよりによって羆親子をその後小説版を見かけて懐かしくなり買って読んでしまい、さらにズーン…。